
患者さまが使用するお薬を、医師の処方せんに基づいて調剤しています。
調剤とはただ単に、薬を取って袋に入れたり、混ぜ合わせたりするだけでなく、『薬の量が間違っていないか』、『飲みあわせは悪くないか』、など、処方内容をチェックしています。
疑問があれば医師に確認をとってから調剤しています。医師からの処方箋を基本として、飲み薬・外用剤を薬袋に入れ、患者さまにお渡しします。
平成20年から、オーダリングシステムと全自動分包機や散剤監査システム、薬袋発行機などの薬剤業務支援システムを連動させ、より効率良く業務を行うことができるようになりました。内服薬は一包化を基本とし、患者様にあわせてヒート調剤や簡易懸濁法用の分包をしています。注射指示箋はオーダリングシステムからの発行ですが、内服との相互作用は薬剤業務支援システムで監査しています。注射薬は各病棟の注射カートに患者様ごとにセットし、病棟に払い出しています。


注射剤せんの指示のもと、使用される注射剤を患者さま一人一人ごとに、そろえて病棟へ払い出します。
注射剤の中には一緒に混ぜてはいけない組み合わせがある他、点滴の速度・投与ルート(静脈注射・動脈注射・皮下注射・筋肉内注射、等)、光や熱及び時間による安定性等、さまざまなチェックが必要です。
薬剤師は、患者さまに安全かつ有効な注射剤の治療が行なわれるようこれらのことを確認し、更に、医師や看護師にこれら注射剤の適切で安全な使い方を情報提供しています。


当院でお渡しする飲み薬、注射剤、外用剤(坐薬や貼り薬等)はもちろんのこと、他院で処方されたお薬、さらには食事や退院後のライフスタイルも考え、お薬の飲み合わせや飲みやすさ、飲む時間を的確に判断し、同時にお薬による副作用やその対策についても情報提供しています。
また、チーム医療を担う一員として、医師や看護師、コメディカル等のスタッフとともに治療計画に参画しています。
当院では、この無菌室において主に中心静脈栄養・抗がん剤点滴の調製をしています。また、使用される抗がん剤の量・治療日程の間隔・点滴速度等のチェックを行ない安全で適切な抗がん剤治療に貢献しています。

病院の中で独自に調製され、その病院だけで使用することができるお薬を院内製剤といいます。主に製薬会社から市販されていないお薬を調製しており、患者さまや病気に合わせて調製されたお薬等が含まれています。
このように新しいお薬を調製することも薬剤師の仕事のひとつです。
お薬の情報は膨大で、しかも日々更新されていきます。
これらはすべてお薬を正しく使うために必要な情報です。コンピュータを用いるなどして収集し、さらに整理・保管して、必要な情報をいつでも取り出せるよう管理しています。
このようにして医師、看護師ら医療スタッフや患者さまへの情報提供に迅速に対応し、安全でかつ適正な薬物治療に貢献できるよう努力しています。
薬剤師もチーム医療の一員としてリスクマネージメント、病院感染対策、褥瘡回診、糖尿病教室、栄養サポートチーム(NST)などの活動に関わっています。
当院で勤務している2名の薬剤師の声を紹介します。
私は薬剤師として勤務し始め1年4ヶ月が経とうとしています。
当院では調剤はもちろん、病棟活動や無菌調剤も行っており、まだまだ経験や知識が少ないですが、 当院の皆さんは優しく接してくださるので、他部署との連携もあり、病院でのルールも学び今では病棟へ上がり一人で服薬指導も行えるようになりました。
服薬指導では、どの程度自身の病気を理解しているか、アレルギーはないか等薬剤の事だけではなく、 検査値、手術の方法、患者様の性格を考え言葉の使い方や立ち振る舞い等も気を付けなければならず、 薬剤師として、また人として日々勉強が必要であることを改めて実感しています。
調剤・鑑査に関しても、薬剤の特徴上この調剤方法は適正か、また過去の薬歴はどうなっているか 等様々な事を意識しながら行わなければならず、自分の知識を活用し、考えて行動する大事さを学んでいます。
わからない事は皆で解決しながら、考える時間を多く持てるので、自分のやりたい事をじっくり 探していける職場だと思います。
これからも医療人として、目標に向かって頑張っていきたいです。
私は大学院を修了後、大学病院薬剤部での勤務を経て当院に就職し、平成22年現在、薬剤師6年目を迎えます。
大学病院と比較すると病床数、診療科は少ないですが、個々の薬物治療への参画がしやすく、スタッフとの距離 が近いところが当院の特徴です。
栄養サポートチーム(NST)、がん化学療法を主に担当していますが、中小病院の特徴を活かし業務を行なっています。
職場の雰囲気としてもスタッフは気さくで優しく、医師も丁寧に処方意図や治療方針を説明してくれますので、
薬剤師が単なる薬物治療のみの参画で終わらず、医師、看護師、多職種の業務を理解し「医療」を学ぶ環境が 備わっていると感じています。
当院は、近くの商業施設の広場を借りて年1回「いきいき健康祭り」を開催しています。
その中で、薬剤部は小学校 低学年~中学生までを対象として、実際の分包機と薬に見たてたお菓子を使って「ちびっこ薬剤師体験」を行って います。
毎回、好評で参加された方には、とても喜ばれています。